ラグナロク・オリジナルストーリー第12話―女騎士



みたらし「いやぁ、やっぱしここは人が多くて疲れるねぇ」
手を団扇のようにして扇ぎながら、隣の女性騎士に話し掛ける。
騎士「だよねぇー。まったくやんなっちゃう」
ため息を漏らしながら道を急ぐ。頭の上ではさんさんとした太陽の日を浴びながら、ひまわりが揺れている。
騎士「でも今日は久々にみたさんに会えたから運がいいのかもしれないわね♪」
そういって笑顔でみたらしを見る。
みたらし「ははは、そういわれると俺も悪い気がしないね。・・・それはそうと」
笑顔は崩さず、腕を組んだまま一言。
みたらし「見られてるねぇ」
騎士「だねぇ」
さっきからやけに二人共視線を感じていた。無論この人込みでは見つかる訳もなく適当に泳がせといた訳だが。
腕を組みながら首を捻る。
みたらし「・・・まぁこうも簡単に気配がわかるってことはあんま気にする必要ないだろ。無視無視!」



イング「ね、ねぇ・・・二人共、やめないかい?」
周りをきょろきょろしながら前方のみたらし達を見る。
アリス「何いってるの!・・・楽しいじゃない〜」
ユキ「あの失礼な男の秘密がわかるかもしれないのよ!」
ぼそぼそと小声で言いながら、スローペースで後をつける。
どうやらプロンテアを出るようだ・・・出口をくぐっていくみたらし達。
ユキ「あ!門くぐっちゃった!追いかけるわよ!」
イング「だぁかぁらぁ〜!」
アリス「乗りかかった船よ!乗らないと損するわよ〜」



その後も難なく付いていけた・・・のだが。
ユキ「・・・何ここ、どこ?」
真っ暗な視界、水の流れる音、パイプのような物、見たことのない虫型モンスター。
あまりに見た事のない異様な光景に、唖然とする二人であった。
イング「ん?ここはプロンテアの下水だよ。」
そんな二人とは対照的に平然と構える。
アリス「下水?・・・でもなんでそんなとこにモンスターが?」
ちらちらとみたらし達を伺い、少しづつ動きながらイングの方を見る。
イング「よくはしらないけど・・・何でもいきなり現れたらしいよ。倒しても倒しても出てくるんだってさ。」
「へぇ〜」と呟きながら、前方を確認する。
アリス「あ!奥へいっちゃう!」


突如、目の前に大きな茶色い物体が動いた。
イング「あ・・・よかった、襲ってこないね」
ちょろちょろと、その敵は地面に落ちているアイテムなどを拾っては動き、拾っては動いている。
・・・せわしない敵だなぁ。
ユキ「き・・・」
苦笑していた時、横で動かなくなったユキから小さく声を出していた。
イング「き?」
ユキ「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
イング「うわっ!!」
突如発せられたその大声に、耳を塞ぐ。
近くをせわしなく動いていた敵も、その声にびっくりして奥へと逃げていってしまった。
ユキ「ごごごごごごごご、ゴキ・・・」
しゃがみこみ、頭を両手で押さえながら震えながら、まるで呪文の様にその言葉のみを連呼している。
・・・あぁ、そういうことか。
アリス「まぁ、確かに外見はゴキに似てるわね」
逆に、アリスはしれっとした態度を取っている。
イング「あれ?アリス、怖くないの?」
その質問がおかしいのか、アリスは「なんで怖いの?」と言いながら首をかしげる。
・・・バッタはだめなのに、ゴキはいいんですか?
乙女心とは、かくも解らないものである。
アリス「ユキ!着いて来ないとおいてっちゃうわよー!」
颯爽と前方の二人を追いかけるように、早歩きで先を目指す。
ユキ「わ、わわ!アリス、待ってよーー!」
よほど置いてかれるのが嫌なのか、半ば半泣き状態でアリスの後ろを追いかけていく。
・・・帰るという選択肢はないのかな。
そう、イングがぼそっとぼやくように呟いた。



ユキ「随分と奥へ来たわねぇ・・・何ここ?やけにさっきとは違ってひらけてるわね」
先ほどの恐れがどこへやら、落ち着きを取り戻したユキが、きょろきょろと周りを見渡す。
先程の暗い所とは違いやけに明るく、しかも狭いといった感じがしなかった。
アリス「さっきは何か筒の中を探険してるみたいだったから・・・ん〜!」
腕を伸ばしながら話す。
先程まで付けていたみたらし達を見失い、奥へ奥へと進んでいったらここについた、という訳だ。
イング「まぁ・・・折角だし少しここを探険してみよっか?」
アリス「さんせい〜!」



少し歩いてみると、何やら前方に緑色の影が一つ、二つ・・・。
こちらを確認するなり、素早い動きで近づいてくる。
イング「モンスターか!?」
手にしたツルギをぎゅっと強く持つ。
ユキ「こっちに来なければ怖くない、怖くない・・・!イング!後ろから魔法で援護するわ!」
言葉が終わると共に詠唱を始める。
ぽうっとユキを照らしながら光った玉が四つ、五つ・・・。
ユキ「いっけぇ!ソウルストライク!!」
その玉は片方の緑色をした魔物目掛けて一直線で向かい、当たるやいなや苦しそうによろける魔物。
イング「もらった!」

ズバッ!

声を上げる事もなく真っ二つに切れ、緑色の血が辺りを染める。
アリス「イング!横にも!」
とっさの反応で突っ込んでくる魔物に向かって剣を突き出す。
勢いにのった魔物は軌道を変える事も出来ずに剣の先端からぐさりと突き刺さり、動かなくなる。
イング「ありがとう、アリス。ユキ、援護ありがとう。」
「えへへ」と声を漏らしながら頭をかくアリス。胸を張って「まぁ楽勝ね!」と威勢良い声を出すユキ。
刺さったままの魔物を引き抜き、その場に置く。すると・・・
イング「・・・ん?このモンスター、何か落とした・・・何これ?」
周りの収集品を拾いながら、一つだけ異様な物を拾ったので後ろにいた二人へ見せる。
アリス「かーど・・・みたいな?」
ユキ「かーど・・・っぽいわね、これ」
二人してあまり自信がないのか、引き気味の声を出す。
イング「まぁいいや・・・しまっておくね」
自分の鞄にしまう。すると、アリスの表情が一瞬で先程の時の顔へ戻る。
アリス「イング!またきた!」



イング「はぁ、はぁ・・・」
どれだけ戦っただろうか・・・倒しては沸いて、倒しては沸いてを先程から繰り返している。
アリス「さっきの話、本当なのね・・・まったく倒してもきりがない」
こちらも息を切らしながら声を出す。
しかし、いかんせんこの緑色の魔物、強い。今まで何とか1〜2体だけしかきていないのだが、もっと多い数でこられると正直勝てる自信がない。
そして目の前に視線を戻す。
イング「はは、は・・・冗談・・・だろ」
目の前を見ると、緑色の魔物が大量にこちらに向かってきた。
さらにその魔物の後方には赤い血を辺りに流しながら、倒れている人を見つけた。
ユキ「どうやら囲まれて殺られたようね・・・冗談じゃないわ!」
前方を向き、睨みながら詠唱を始める。
その時、後ろから何か音が聞こえたかと思い後ろに目をやる。すると、一匹の魔物が自分目掛けて攻撃を仕掛けようとしていた。
イング「!! ユキ!」
援護にいきたくても前方の敵がそれを許さない。それはアリスも同じ事であった。
ユキ「き、きゃああ!」
魔物が目の前まできたその時であった。


「スピアブーメラン!!」


キィ、という声をあげながら魔物が勢いを無くし、地面に崩れ落ちる。
何がおきたのか理解できず、その場に力なくへろへろと倒れるユキ。
イング「ユキ!よ、よかったぁ・・・」
アリス「イング!前!!」
ユキが助かったという事に気を緩くしてしまった隙を突いて魔物が攻撃を仕掛けてくる。
イング「しまっ・・・!」
咄嗟に目をつぶる。そしておそるおそる目を開けると目の前が暗い。
「まったく。他人を心配する前にまず自分の心配しろっての。お前はまだそんなに強かないぞー」
イング「みたらしさん!」
イングを確認するなり、にっと笑う。
みたらし「お前等は休んでろー。・・・こいつ等は俺一人で十分・・・だっ!」
左右から攻撃を仕掛けてきた魔物を紙一重でかわし、高速で切りつける。真っ二つに切り裂かれて崩れ落ちる魔物。
みたらし「まったく・・・俺等の後輩を手にかけようなんざいい度胸してるじゃねぇの・・・えぇ?」
そして視線を前の魔物の群れに向け、突っ込んでいく。
一匹、また一匹と数が減っていく魔物。そんな光景を呆けながら見ていた。
横では、あせあせとアリスがヒールをかけてくれている。
「皆平気だったかな〜?」
後ろを見ると、先程みたらしと一緒にいた女性騎士がにぱーと笑顔で立っていた。



みたらし「はは、大量大量〜!お、セニアさん御疲れ〜。」
セニア、と呼ばれた騎士は手を振りながら「御疲れ〜」と声をかける。
イング「セニア・・・さん?ってことはもしかして・・・」
イングの姿をちらちら見ながら、みたらしがこほんと咳き込む。
みたらし「そう!我等が第四強襲部隊の紅一点!通称"蒼き翼"ことG.B.セニアたぁこの方よ!」
セニア「いぇい☆」
盛大にピースをきめるセニア。どこから出してきたのか、手にした花を辺りへ撒き散らすみたらし。
・・・何というか。
ユキ「さっすがは奴のギルト・・・普通の人がいないわ」
みたらし「だろう!それでこそこのギルトだぜ!」
ユキ「ほめてなーい!」
怒鳴り散らす。怒鳴られてもみたらしは相変わらずへらへらと笑っていた。
セニア「イングちゃん達はお暇かな?」
少々顔が引きつってしまった。・・・いやぁ、ちゃんって。
イング「はい、暇・・・ですが」
二人の方を向くと、二人共頷く。暇・・・という表現はおかしいが、それでいいという意思表現だろう。
セニア「ここじゃごたごたしちゃうし、よければプロンテアでお茶しーましょ♪」
そしてにこっと笑う。
アリス「なら私が地上まで送りますよ〜」
微笑しながらアリスが前に出てくる。アリスをまじまじとみながら、頭を下げる。
セニア「じゃあお願いできるかな?アリスちゃん」
アリス「はいっ!」



みたらし「あー・・・平和だなぁ」
イング「平和ですねぇー・・・」
テーブルに二人座りながら、爽やかな青空を見つめる。
みたらし「まぁ当然女性が三人も集まれば俺等は除外な訳でなぁ・・・」
イング「話についていけないですよねぇ・・・」
そうぼやきながら、コーヒーを飲む。
セニア「あはは!ユキちゃん結構ぬけてるのねぇー」
ユキ「そ、そんな事ないわよぅ!」
横目で女性陣を見るとそれはそれは盛り上がっていた。
みたらし「イング、悲しくなるから見ては駄目だ」
そう言いながら、テーブルにうつぶせ状態になるみたらし。
でも結構微笑ましい光景でもあるなぁ・・・と女性陣を見ながら微笑していると、アリスが急にこちらを向く。
アリス「何じろじろみてんの・・・?そんなことよりイングもこっちきて話しよ〜よ〜!」
その言葉に顔をばっとあげるみたらし。みたらしの目にはアリスに引張られ、遠くなるイングの背中が見えた。
みたらし「貴様ぁぁぁぁ!裏切ったなぁぁ!」
その後、みたらしの呪いの言葉がイングに向けられて発せられたのはいうまでもない。
みたらし「この代償はでかいぞぉぉぉ」



セニア「あ、そうそう・・・はいこれ、イングちゃん達にプレゼント!」
なにやら鞄をごそごそとあさり、何やら耳栓みたいな物をアリスとイングに手渡す。
イング「あの、これは・・・?」
セニア「それは"ウィス"っていうアイテム。それがあると、登録した人だけだけど遠距離からお話する事ができるの」
こうやってね、と耳につけるような動作をする。
そんな二人を見ながら、ユキが何やら言いたそうにもじもじとしている。そんなユキを見て笑うセニア。
アリス「あの・・・ユキの分はないんですか?」
ユキの姿に見えかねたのか、アリスが話を切りだしてきた。
みたらし「ふふふ・・・ようやく出番が回ってくるような気配!」
さっきまでうつ伏せだったみたらしが急に立ち上がる。
セニア「成り立ちはみたちゃんからするとして・・・ユキちゃん、実はもぅ持ってるのよ?ウィス」
「えっ?」と声を漏らすユキ。
セニア「これよ、こ・れ」
セニアの手にはギルトメンバーの証でもある、エンペリウムの欠片が輝いていた。
ユキ「・・・え?これのどこがウィスなのよ?」
自分の首に下げていたエンペリウムを取りまじまじと見る。
しかし、いくら見ようとも何も変わりは無い。
セニア「まぁ私も初めはそういったわ。そんな私を見てぶりちゃんはこういいました、はい!」



みたらし「これぞ我がギルトが成せる訳のわからない技術の一つ!意味もなくエンペリウムとウィスを合体させてみちゃいました!」
セニア「何で合体させてみたのー?」
みたらし「私がよくウィスなくしちゃうから!ウィス小っちゃすぎるんですYO!」
辺りの空気が一瞬止まった気がした。
セニア「・・・てな訳なのー。すごいでしょー?」
強引に話を戻す。
セニア「試しにぶりちゃんとお話してみなよ」
そういってやり方を説明する・・・数秒後。



ブリジット「・・・お!ユキ、丁度いい所に電波飛ばしてきたねぇ♪」
何かうきうきとした声がエンペリウムから聞こえる。
セニア「どうしたのぶりちゃん?何かいい事でもあったの?」
ブリジット「お、セニア嬢もご一緒でしたか!・・・いやなに、手に入った青箱3つを開ける所なんですよー♪」
「そういう事、ね」とみたらしとセニアが顔を合わせる。ぽんとユキの肩を叩くみたらし。
みたらし「残念、ユキ。もう少ししたら本日のブリさんとのウィスはおしまいだな」
ユキ「え、何で何で?」
少々慌てるユキを落ち着かせる。
ブリジット「よぉし!いっきにびしばし開けていきますよぉ!」
周りが緊張し、声がなくなる。息をのみながら見守る。
ぱかっ・・・ぱかぱかっ!
ブリジット「矢!銀の矢炎の矢!!」
みたらし「矢コンプリィート!!」
ぐっと親指を立てながらみたらしが叫ぶ。
横ではセニアが苦笑しながら頬をかいていた。
ブリジット「・・・・・・・ごめん、ユキ。寝る。」
ユキ「えぇ!?」
「わわ!ブリジットさん、もう寝るんですか!?ちょっと待っ」
そこで、ブリジットのウィスは切れてしまった・・・固まる三人。
顔がひきつらせながらアリスを見るイング。
イング「い、今最後に何か女性の声しなかった・・・?」
アリスも顔が引きつっている。
アリス「え、えぇ・・・ブリジットさんの名前呼んでたわね・・・」
そしてちらっと前方のユキを見る。
何やら体が震えているような気が・・・。
ユキ「あの・・・」
イング「あの?」
ユキ「あんの不潔野郎〜〜〜〜!!!!」
ユキの大声があたり一面にこだました。



イング「ありがとうございます、ここまで送って下さって・・・」
いいのよ、と手を振るセニア。もう日が落ちようとしている。宿屋の窓が光を反射させている。
あの後セニアによりあの場を何とか丸くするとこができ、今にいたったという訳だ。
すると、後ろにいたみたらしが前で出てくる。
みたらし「お前等、今度ぶりさんと会うだろ?その時に俺等も来るから・・・それまでのお別れだな」
そう言うと「じゃな!」と軽く挨拶をし、きた道をすたすたと歩いていく。
セニア「よぉし、最後に先輩の私から皆へ助言の一つでも送っちゃおうかしらね」
そういうと、まずはユキの前に向かう。
そして頭を撫でながら「う〜ん」とうねる。
セニア「ユキちゃんはもうちょっと自分に素直になるべきね。後で後悔しても遅いわよ?急に変わってとは言わないけどね」
「えっ」と小さく声を漏らすユキ。
そんなユキに笑顔を見せ、次にイングの頭を撫でる。
セニア「頑張りたい気持ちはわかるけど、もう少し気を楽にもつといいわよ。焦りは禁物、じっくり、ゆっくりいくといいわ」
一瞬驚いた顔をするが、次の瞬間顔を引き締め「はい」と力強い返事をする。
にこっと笑顔を見せ、最後にアリスの頭を撫でる。・・・他の二人とは違い撫でる時間が長かった気がするが気のせいだろう。
セニア「大丈夫、もしものことがあれば私達が助けてあげる。だから、あまり気にしなくて平気よ」
核心を突かれ、驚愕の表情を見せる。そんなアリスにも笑ってみせる。
その後、三人を急に抱く。いきなりの行動にうごけない三人。
セニア「貴方達は私のかっわいい後輩なんだから、この先何があっても頑張ってね」
三人「・・・はいっ」



セニア「それじゃあ今度また会いましょうね〜♪」
手を振りながら、三人を後にする。
目の前をみると、みたらしが座っていた。自分を確認するなり、手をあげるみたらし。
みたらし「お疲れ様。で、どうだった?」
表情を崩さずにみたらしへ近づいていく。
セニア「・・・うん、皆普通よ?普通」
みたらし「・・・何か隠していますね?」
疑いの表情でセニアを見る。
セニア「そ、そんな・・・みたちゃん、私を疑っているの?」
目をうるうるさせながら、みたらしをじっと見つめる。・・・その顔は卑怯だぞ。
みたらし「・・・う。そ、そんな訳ないじゃないっすか〜」
手を振りながら必至に弁解する。
セニア「・・・言える訳ないじゃないの」
みたらし「え?何かいいました?」
セニア「ううん、何にもー」



ユキ「・・・不思議な人だったわね、何か見透かされたような気分」
頬をかきながら苦笑する。他の二人も呆けながら立っている。
アリス「・・・ん?イング、顔が赤いわよ?」
よく見ると、耳までも真っ赤にしたイングがそこにいた。
イング「だ、だっていきなり抱きつかれたから・・・あの、その・・・」
最後の方につれ声の勢いがなくなっていく。そんな姿を見て、何か吹っ切れたかのようにアリスが腹を抱えて大爆笑する。
アリス「あは・・・あはははは!イングったらかっわいい!」
より一層顔が真っ赤になる。そんな二人を横目で見ながらため息を漏らすユキ。
ユキ「はぁ・・・はいはい、イングがウブなのはわかったから、早く宿に戻るわよ!」



自分の部屋のドアに手をかけようとする直前でイングが止まる。
アリス「どうしたの、イング・・・」
途中で言葉を切る。何やら中が騒がしい・・・誰かがいる。
何も言わず、目だけを合わせる三人。腰にある剣を抜き身にしながらドアを開けると・・・。
「よぉ、お前等遅かったな!お先に頂いてるぜ〜」
そう言いながら飯を食べる二人の盗賊の姿がそこにあった。
「プロンテラの食事も結構悪くないっすねー!」



〜つづく〜




〜あとがき〜
ちわっす!新しい年のラグナはいかがですか?ブリジットです。
さて、今回は遂に我がギルトの数少ない女性、セニア嬢が登場されました。(といっても私のギルト員自体少ないですが(ぼそ
それに伴い、前ちらっと登場されたみたらしさんも出てきておりますね。
みたらしさんはアサシン。このギルトでは主に情報収集を専門とする、影の存在です。しかし、持ち前の性格からはっきりいって時の番人さんよりも目立ってます。
セニアさんは騎士。このギルトでの役どころは今の所不明。不思議な雰囲気を併せ持つ、このギルトの唯一の女性です。
さらに最後に前少し登場した盗賊が出てきました。これからどのような展開を見せるのでしょうか・・・?
両方の行動に目がはなせませんね!それでは♪
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