ラグナロク・オリジナルストーリー第九話―バッタ海岸



アリス「わぁぁ・・・ほ、本当にでっかいバッタ・・・あ、蜂みたいのもいるわね!」
バッタ海岸に着くなり、自分達が思っていた姿そのもののようなモンスターがいたので歓喜まじった声を出す。
バッタ海岸・・・巨大なバッタ型モンスター、ロッカなどが主に生息し、名前通りロッカが大量にいる海岸のためその名がついた。
さほど強くないモンスターだが落すアイテムがよい為、初心者から中級者まで経験を積むのに適しているといえる、有名な場所である。
ユキ「まずは私の魔法で早速一匹倒してみせるわ!」
近くにいたロッカの姿を確認するなり詠唱を始めるユキ。当の本人であるロッカは狙われてる事も気付かずに、手に持つ楽器を弾いている。
ユキ「・・・いけ!ソウルストライク!!」
詠唱が言い終わると同時に丸い光の玉が二個・・・三個、ロッカ目掛けて突撃していく。
やっと気付いたがすでに時遅し、からだがばらばらになるロッカ。その姿を見て苦笑する三人。
イング「や・・・やけに惨い死に方だね・・・あ、これが商人に売れる"ロッカの足"かな、拾っておこう。」
ひょい、と軽やかに拾い、二人の方向を見直す・・・がなにやら顔が青い。
イング「ど、どうしたの二人共・・・?」
心配そうに二人に近づくイング・・・次の瞬間。
アリス「きゃー!イングそんな気持ち悪いのを持ってこっちにこないでー!」
ユキ「ち・・・近づかないで!それ以上近づいたらね・・・ま、魔法おみまいするわよ!」
まるで化け物でも見るかのような目でイングを見る二人。当の本人であるイングは頭を抱えている。
イング「はぁ・・・わかったわかった、ロッカの足とかは僕が持つから・・・それじゃいこう。」
そして前へ振り返り先へ進むイング。警戒しながらも後を着いて行くアリスとユキ。
イング「あぁ・・・神様、なんで僕はこんな扱いを受けなければいけないのでしょうか。」
泣きながら先へ進むイング。・・・はたから見ればかなり異様な光景であろう。



イング「・・・たぁっ!」
ズバッ、と良い音と共に倒れるロッカ。その死骸に近づき、落としたアイテムを拾い、先程からずっと繰り返しているように袋の中へ・・・。
が、次の瞬間イングの動作が止まる・・・その姿を不思議そうに見つめる二人。すると急に振り返るなり一言。
イング「ごめん・・・僕の袋、もぅアイテム入らないや。」
アリス&ユキ「えぇ〜〜〜!?」
同時に声を出す二人。その姿にただ苦笑するしかないイング。
ユキ「ど、どうするのよ・・・私嫌よ!そんな気持ち悪い物私の袋に入れるなんて絶対ごめんよ!」
顔を真っ赤にして必至に自分の意見を言うユキ。
アリス「ご、ごめんなさいイング、私もできれば袋に入れるのは・・・。」
引きつった笑みの顔で何とか答えるアリス。
その姿を見て腕組みをするイング。
イング「まぁお互い何だかんだいってこれを自分の袋にいれたくない、と。とほほ・・・じゃあ僕の袋もってっていいからさ、売って来てもらえないかな?」
その提案に一回お互いの顔を見合わせ、OK!の意思を示す二人。しかし、ユキが少し顔色を雲わせる。
ユキ「ん〜・・・でもいちいちここにまた戻ってくるの面倒よねぇ。」
そう首ならず、上半身を曲げるユキ。その問題に待ってました、といわんばかりの顔で立つアリス。
アリス「えへへ・・・そんな事ならアコライト私におっ任せ!ポータルでばっちし快適に飛ばしてあげる!」
そしてえっへん、と威勢よく胸を張るアリス。その話に「やった!」と声を漏らし、表情を変え明るくなるユキ。
イング「決まり、かな・・・?それじゃはいこれ、ちゃんと売ってきてね。」
そして二人に向け自分の袋を渡そうとするイング。すると即座に顔色を変え後ろへとじりじりと後退していく二人。
そんな二人に業を煮やしたのか、イングが少し咳き込むなり二人へと早足で近づいていく。
イング「まったく・・・さぁ、これに入れたまんま持っていくか、それともユキかアリスの袋に入れて持ってくのか、はっきりした!」
ここまでびしっと言われてはさすがに逃げ切れないのか、観念した表情を見せるアリス。すると下を見たままこちらへユキが近づいてきた。
目の前に着くなり、顔を上げ一言。
ユキ「・・・わかったわよ!もうなんだろうがもってあげるわよ!覚えてなさい、このツケはでかいわよー!」
そう言い放つと奪うかのように袋を持つユキ。持った途端、鳥肌が立ち涙目になってアリスの方へ戻っていくユキ。
アリス「じゃ、じゃあ私達はプロンテアに一旦戻るわね。イング?この海岸から他の遠い場所に移動しないでよ?」
そうイングに注意をすると、静かに詠唱を始めるアリス。言い終わった後、何やら地面に青い何かを落す。
アリス「・・・ワ―プポ―タル!」
次の瞬間、青い何かが地面で弾け、そこから光が空目掛けて光りだす。その中に入るユキとアリス。
アリスが入り終わるとその光はきえてしまった。
イング「ふぅ、袋渡しちゃったから赤ポーションとかがほとんどない・・・とほほ、こりゃ無理はできないな。」
そう一人うなだれ、ここら辺を当てもなくぶらぶらするイング。



アリス「・・・よし!到着ぅ〜!」
ちゃんと首都プロンテアに着いたのを確認すると、ユキに向かって笑ってみせる。
ユキ「わ・・・わかったから・・・わかったから・・・は、早くこれ売っちゃいましょうよ。」
小刻みに震えながら涙目で答える。その姿に笑っていた口を即座に閉じる。
アリス「了解ー!早速売りにいきましょ〜。」
そして元気に道具や目指して歩き出す二人。・・・無論片方は元気なぞ微塵すらなかっただろうが。

ユキ「じゃ・・・じゃあこの噴水の前で待っててよ。」
プロンテアの中央に位置する噴水に付くなりこう提案を持ちかけてきた。無論アリスは「わかったわ!」と明るい声で返事をする。
返事を聞くなり先の方にある道具や目指して歩いていくユキ。
アリス「プロンテア、か・・・。」
一人呟き、そして辺りを見回す。
首都と呼ばれるだけに露店、人共に他とは比べ物にならないぐらいの数である。
アリス「確か・・・人混みを嫌がる人からは"魔のプロンテア"って呼ばれてたりするのよね?」
そして少し笑う。そして視線を前へ戻すと自分の前に数人、人が立っているのに気が付いた。見るとこちらを向いている。
アリス「あの・・・何か御用ですか?」
目の前にいる男達に笑顔をみせながら質問の言葉を投げかける。
男「ねぇ君・・・もしかして最近アコライトなったばっかりでしょ?」
頭の後ろに手を回しながら男がそう言ってきた。
アリス「はい、よくわかりましたね!」 いつもの笑顔を見せるアリス。その答えににやっ、と顔を緩める男達。


男「よければさ、俺達と一緒に食事でもどうだい?」
その問いかけに困った表情を浮かばせるアリス。
アリス「ごめんなさい、今友人を待ってるの。だからここから動けないのよ。」
その返答を聞いて、先程とは別の男が前に出てきた。
男「そんな固い事言わないでさ〜・・・そいえばそのお友達は恋人か何かかい?」
その質問に首を横に振るアリス。丁度その時である、横から「お〜い!」という声と共にユキがこちらへ向かって来る。
ユキの姿を確認するなり、またまたにやっと笑う男達。
近づくなり、ユキはこの三人を軽蔑しているような、冷たい目線を送る。
ユキ「・・・何よ?この下心丸見えな連中は?」
アリスの横につくなり耳元でぼそっと一言。その言葉に苦笑するアリス。
男「かわいい御嬢さん達、よければ俺らと食事しないかい?」
ユキ「・・・あんた達と食事?冗談じゃない、死んでも嫌よ。」
さらりときつい一言を言ってのける。しかし当の本人である男達は諦めない。
男「そんなあからさまに嫌そうな顔しないでさぁ・・・俺らがおごるからさ!少し時間あるでしょ?」
ユキ「あんた達と食事する時間なんて勿体無さすぎて泣けてくるわ。」
さすがに男達の顔から笑みが消える。そんなのお構いなしになおも冷たい視線を送る。
ユキ「とにかく・・・あんた達と一緒に食事なんてはっきりいって時間の無駄。わかったらさっさと帰りなさい!」
そんな中、一人の男が前に出てくるなり一言。
男「さっきから下手に出てりゃいい気になりやがって・・・てめぇみてぇなガキにゃ用はねぇんだよ!ひっこんでろ!」
プチン・・・と音をたて、ユキの中で何かが切れる音がした。
ユキ「・・・ガキっていうなぁ!!!私は18歳よ!?」
その声と共に攻撃魔法、"ナパームビート"を男達の目の前に向かって放つ。
声をあげ後ろに身を引く男達。ユキは敵意剥き出しで男達を睨みつけている。



男「てめぇ!いきなり何しやがるっ!」
鬼のような形相でユキを睨みつける。しかしユキも負けてはいない。
ユキ「うるさいわね!だいたいあんた達がしつこいからでしょ!!」
顔を真っ赤にさせ、睨みつけながら反論する。
アリス「ユ、ユキ・・・もういいわよ、やめよう?ね?・・・えぇ〜ん、聞いてくれないぃ〜。」
オロオロしながら周りを見回す・・・すると自分達の周りにかなりの人だかりができていた。
"魔のプロンテア"・・・アリスの脳裏にその言葉が過ぎる。
男「俺達はただ飯でも一緒に食わねぇかって誘っただけじゃねぇか!」
ユキ「断ったじゃない!!」
そのやり取りに周りがなぜこうなったのか理解出来たようで、「あぁ〜」などの声が聞こえた。
アリス「うぅ・・・そんな納得した声出す前に誰か止めてよ〜。」
そうオロオロしながら声を出す。しかし両者のぶつかり合いは止まらない。
ユキ「あんた達があんまりしつこいからよ!」
男「だからっていきなり呪文ぶっ放す奴があるかッ!!」
・・・たしかにごもっともな意見である、が。
ユキ「いいのよ!当ててないんだからつべこべいわない!!」
さらりと何やら爆弾発言をするユキ。周りの人だかりがじょじょに増えてきている。
ユキ「大体、転職したてのアコライトを狙ってナンパなんて・・・」
そこで一旦言葉を区切る。アリスが様子を見ようかとした瞬間、男達を指差し一言。
ユキ「自分がもてませんって言ってるようなものよ!!」
と、周りにこの男達のみじめな所を公表しようという意思があるのか、わざとここだけ大声で言う。
言われた本人である男達は図星だったのであろう、みるみる顔を紅潮させていく。
男「このアマ、いい加減にしないと・・・」
そう言うなり、急にナイフを出す男。さすがにここまで発展すると思っていなかったのか、周りのやじ馬からもどよめきが感じられる。
先程まで威勢の良かったユキも、オロオロしていたアリスにも緊張が走る。首に掛けていたエンペリウムの欠片をぎゅっと強く握るユキ。
次の瞬間、人混みの中から何やら光った物が飛んできたかと思うと、男が取り出していたナイフに音をたて当たる。



男「だ、誰だ!!」
先程物が飛んできた方を向く男達。ユキがよく見てみると、どうやら飛んできた物はゼロピーのようだ。
「この人です」
次の瞬間、人混みの先頭にいた盗賊が隣に居た40代くらいの男を指さししている。
男性「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
何故か慌てて反論する男性。しかし男達はまったく聞く耳を持たない。
男「てめぇ、ぶっ殺してやる!!」
その声と共に、その男性を追いかけ始める。当の本人の男性は悲鳴をあげながら遠くへ逃げてしまった。
アリス「あ、あぁ怖かったぁ・・・。」
突如声を漏らす。ユキの方を見ると少し震えていた。
すると先程追いかけられている男性を指差しした盗賊がこちらへ近づいてくる。外見は蒼色のロング、顔も悪くはない・・・はず。
盗賊「もう平気だよ、お嬢さん達」
そう言い爽やかな笑顔を見せる。しかし、ユキからはどう見ても先程の連中と変わらない、下心丸見えの笑顔に見えた。
ユキ「あんた、親戚に愉快犯か何かで捕まった人いない?」
アリス「ちょ、ちょっとユキ!助けてもらった人に失礼だよ!」
そのやり取りを見て笑う盗賊。
盗賊「しかしひどい人達ですね・・・こんなかわいい御嬢さん達に向かって刃物で脅そうなんて。」
アリス「本当ですよね〜!あの、先程はありがとうございました!」
速攻その盗賊と溶け込むアリス。後ろではユキが不機嫌そうな顔で二人を見つめていた。
ユキ「・・・アリスゥ〜?そろそろあそこに戻らないと・・・あいつ待ってるわよ〜?」
その言葉にイングを待たせているのに気がついたのか、アリスがその盗賊と話をするのを止める。
アリス「ごめんなさい、私達人待たせてるのよ!また今度できればお会いしましょ〜♪」
そう盗賊に言い、いつもの笑顔を見せる。
盗賊「あの、貴方達のお名前をよろしければ教えてもらえませんか?」
アリス「私の名前はアリス―メーベントよ、よろしくね!」
その後促されて、しぶしぶユキが前に出てくる。
ユキ「仕方がないわね・・・私はユキ―フランベル。もぅ今後永遠に会うとは思わないけどね。」
先と変わらず素っ気無い態度を取る。その姿に苦笑する盗賊。
盗賊「ユキさん、失礼ですが年齢はおいくつで?」
その言葉に過敏な反応を示すユキ。
ユキ「・・・何でそんな事聞くのかしら?」
盗賊「確認の為ですよ。見た目が少し幼・・・」
言い終わる前にユキの平手打ちが盗賊を襲った。


パン!


ユキ「あんたさいってーーーーーーーーーーーー!!!!」
・・・この後盗賊の回りに人だかりができたのはいうまでもない。



一方その頃。
イング「う〜、この剣使い難い・・・やっぱしブリジットさんの言う通りもっと扱い易い剣にすればよかった・・・。」
そう呟きながら目の前のロッカを切る。
先程から自分が使う剣に振り回されっぱなしだったのだ。
それもそのはず、イングが使っているのはツルギ。店で売っている剣では最高級品にて、剣の扱いに慣れた上級者が扱うような代物。
故に、剣士になったばっかのイングが本来使うような剣ではないのだ。
どうしたらよいものか考えながら近くにいたロッカへ向かい切り付ける。すると、反対方向でも盗賊がロッカを切りつけようとしているのに気がつくがすでに遅し。

ザシュッ!

二つの刃に切られ、ロッカが耐え切れずに崩れ落ちる。
イング「す、すみません!」
盗賊「あっ、悪ぃ!」
謝罪の言葉を同じタイミングで発する二人。
モンスターとの戦闘の際、第三者が手を出すのは禁じられている行動の為である。通称"横殴り"と言われ、これを行い揉め事に発展するのも珍しくない。
ぼーっとしていた為に、あちらが先かこちらか先かわからなかったので速攻で謝ってしまった、という訳だ。
イング「いえ、こちらこそ不注意で・・・。」
よく見ると、ぼさぼさだが自分と同じ赤い髪の毛の、優しそうな顔立ちの人であった。
するとその盗賊はその場に腰を下ろした。どうやら一息入れているようだ。


相手が先程の事を気にしていないのを確認し、後ろにいたロッカへ向かい剣を振るう。
が、先程と変わらない。楽に勝てるのはいいのだが、どうしても剣に遊ばれているような感じがしてならない。
盗賊「転職したてか?」
不意に後ろより声が聞こえた。振り返ると、先程の盗賊がこちらを向いている。
イング「あ、はい。最近剣士になったばかりで・・・。」
おどおどしながら答えるイング。「ふ〜ん」と素っ気無い返事をして、少し笑う盗賊。
すると、後ろより何やら羽音が聞こえた。見ていると、今まで見た事のないような大きな蝶が羽ばたいていた。
ロッカよりも外見が弱弱しく、試しに剣をぐっと握るなりきり付ける・・・が。
当たらない。しかも、蝶がお返しにと攻撃してきたのだがすごく重い。ロッカの攻撃なんぞ比にならないくらい強い攻撃だった。
このモンスターの名前は"クリーミー"、通称"初心者の試練"とも呼ばれているモンスターだ。
初心者が修行を積むフィールドによくいるクリーミーなのだが、如何せんフィールドと不釣合いな力を持つ強敵。
無論初心者達はそれをしらずにクリ―ミーを叩く。こうして初心者は"戦闘面における慎重さ"というものを学ぶのだ。
しかし、助からずにこのクリ―ミーに殺されてしまう初心者も珍しくない。故に、"初心者の試練"といつしか呼ばれるようになったのだ。
無論イングも例外ではない。いくら高価な装備をしていようが初心者に代わりはない為だ。
盗賊「ば、馬鹿ッ!」
後ろで怒鳴り声が聞こえるなり、後ろから先程の盗賊がこちらに向かって走ってきた。



数分後、盗賊のおかげで何とかクリ―ミーを倒す事に成功し、その場に荒い息をしながら座り込む二人。
イング「はぁ、はぁ、すみません。」
盗賊「い、いや、気にするな。」
そういうと、息を切らしながらも笑ってみせる盗賊。
イング「これからはあいつに手を出さないようにします。」
その言葉にこくこくと頷く盗賊。
盗賊「それが妥当だな。せめて自分の武器を自在に操れるようになってからにしな」
微小しながらそう助言をしてくれた。もう盗賊の息切れが収まっている。自分はまだ苦しいっていうのに。
すると、ふと盗賊が自分の後ろの方を見るなり、「さてっと」と呟き腰を上げる。
盗賊「じゃあな、がんばれよルーキー。」
イング「あ、お名前は?」
顔を上げると先程目の前にいはたずの盗賊の姿がない。びっくりして辺りを見回すがやはりいない。
首を傾げていると、遠くより自分を呼ぶ声が聞こえた。・・・よく見るとアリス達だ。
アリス「お〜い!イングゥ〜!」



アリス「じゃあその人に助けられたんだぁ・・・いい人もいるもんね。」
そう言いながらイングに向かってヒールをかける。
前の方ではユキが魔法を放つ・・・というよりもぶっぱなつといった表現が似つくような感じでロッカに攻撃をしている。
イング「・・・ユキ、何かあったの?」
アリス「え、えぇ・・・また子供っぽいみたいな事言われたのよ・・・随分トラウマ化しているようね。」
前では相変わらずユキがロッカを狩っている。
その時、ふと先の盗賊とのやり取りの言葉が脳裏を掛けめぐる。

「せめて自分の武器を自在に操れるようになってからにしな」

イング「うん・・・そうだな。」
アリス「ん?イング何かいった?」
イング「ううん、何も。じゃまた戦闘再開ってことで!」
そう言うなり立ち上がり、ユキの方へ駆け出していくイング。後ろには突拍子の動作に遅れをとったのか、遅れながらアリスが追いかける。
アリス「え〜ん、ちょっとイング待ってよー!」



その頃モロクにて。
ブリジット「青箱よーこせー!」
ヤファ「よーこせー♪」
威勢の良い言葉と共にモンスター"レクイエム"をを追いかけるブリジットとヤファ。
回りの冒険者達がその光景を驚愕の表情で見つめていた。
冒険者「ねぇ・・・私、モンスターが逃げまとう姿なんて初めて見たわ。」
仲間「あ、あぁ・・・俺も初めて。」
・・・さそがし異様な光景だろう。
ブリジット「よ−こせー!」
ヤファ「よーこせー♪」



〜つづく〜




〜あとがき〜
おひゃっす!いかがおすごしでしょうか?ブリジットでございます!
はてさて、今回は澄人様のお話にそって、こちら風にいかせて頂きましたがいかがでしたか?
今回でなんとイング達はLvがかなりあがったという設定なのですよ皆さん!まぁロッカと戦いまくれば当然かと。
こんな生活懐かしいですねぇ・・・w
さて、次回はどしどし澄人様のお話にそいながら、オチ(?)担当としてブリジットがちょこっと顔だす程度かな?
今後にこうご期待!それでは♪
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